訪問入浴の仕事内容
訪問介護とは似て非なる
訪問入浴は、訪問介護と似ている部分もありますが、詳細なサービス内容には違いがあります。共通点は、どちらも自宅に訪問してサービスを提供するということと、土日休みが多いことです。それ以外は、職員体制やサービス内容、利用の目的などさまざまな点が異なります。
訪問介護は、大きく分けて「身体介護」と「生活援助」の二つのサービスを提供します。一方、訪問入浴はあくまで入浴サービスに特化しており、「身体介護」と「生活援助」を中心としたサービスは行っていません。職員体制にも違いがあり、訪問介護は基本的に介護職が一人で利用者宅を訪問するのに対し、訪問入浴では看護師1名、介護職員2名の計3名でチームを組み、専用の浴槽を持ち込んで自宅で入浴介助を行います。利用者は、要介護1から5までの認定を受けている方で、主治医の許可が必要です。自力での入浴が困難で、家族や訪問介護サービスだけでは入浴の対応が難しい方が利用対象となります。訪問介護と同様に、土日休みの事業所が多いですが、事業所によっては対応している場合もあります。このように、訪問介護と訪問入浴は、どちらも在宅サービスですが、提供するサービス内容や利用目的が異なるため、それぞれの特性を理解することが重要です。

訪問入浴の仕事内容
訪問入浴の具体的な仕事内容は、訪問入浴専用の浴槽を積載した訪問入浴車で利用者の自宅を訪問し、入浴サービスを提供することです。前述の通り、看護師1名と介護職員2名の3名体制で、それぞれに役割分担をしながら利用者が快適に入浴できるように支援を行います。到着後は、浴槽の設置やお湯の準備、利用者の衣服の着脱介助、洗髪、洗体など、入浴に関する一連のサポートを行います。
業務中は常に3名体制のため、未経験や経験の浅い方も、先輩スタッフの指導を受けながら安心して業務に取り組むことができます。介護職として働く場合、訪問介護とは異なり介護の資格は必須ではありません。しかし、資格を保有していれば、より専門的なケアを提供でき、採用においても有利になるでしょう。身体介護は資格が必要になるため、資格を持っていると入浴介助も積極的にできるようになります。
また、運転免許もあれば、移動や車両の管理などを担うことができ、業務の幅が広がります。このように、訪問入浴サービスではそれぞれの職員が協力して、利用者が安全で快適な入浴を楽しめるようにサポートしています。